NHK大河ドラマ『どうする家康』で、新しい歴史解釈を取り入れながらの演出が話題になっている。第11回放送『信玄との密約』は、家康が甲斐の武田信玄と対峙。密約を交わして今川領を切り取ることを決めている。のちに家康と信玄が激突することを考えても重要な回となった。第11回の見どころポイントや素朴な疑問について、『なにかと人間くさい徳川将軍』の著者で、偉人研究家の真山知幸氏が解説する。(JBpress編集部) 徳川家康は1566(永禄9)年、従五位下・三河守に叙位任官がなされている。「桶狭間の戦い」の混乱に興じて、今川氏の人質から脱して岡崎城で独立したのが、1560(永禄3)年のこと。6年を経て、三河