シリコンバレー銀行(SVB)の破綻で始まった国際金融不安は、わずか10日間で米地方銀行の経営不安を超え、欧州の大手金融機関の再編にまで至った。米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)の利上げ幅や回数に注視していた従前のムードは吹き飛び、「これで不安が収まったのかどうか」という目先の展開に目を奪われる雰囲気が充満している。 スイス最大手の金融機関であるUBSが同2位のクレディ・スイス・グループを買収したことですべてが終わるのか。それともまだ見えていない問題があるのか。 現状、スイス金融当局が無価値と判断したAT1債(※)が需要を失い、これを保有する金融機関から危機が広く伝播するのではな
欧州大手の金融再編に飛び火した国際金融不安、ドル円相場はどちらに振れるか
FRBの早期利下げ観測も実効為替相場ベースで見れば「安い日本」は変わらず
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