伊澤さんが第58寿和丸のことを初めて耳にしたのは、2019年の秋。“ちょっとした偶然”だった。「福島県いわき市に『日々の新聞』という地域紙があって、ネットメディアで紹介することになり、その編集長を取材したんです。インタビューが終わったところで、編集長が私に、『これから福島県漁連の会長のところに取材に行くんですけど、一緒に行きませんか』と。 せっかくだから彼らの取材風景を撮影しておこうかな、くらいの気持ちでついて行って、出会ったのが、福島県漁連の会長であり、漁業会社、酢屋商店の社長の野崎哲さんでした」 取材後の雑談を聞くとはなしに聞いていた伊澤さんの耳に、「てっちゃんの船」「沈んだ」「いまだに原
これが国の報告書とは…、突如沈没した「第58寿和丸」に何が起きたのか
犠牲者は17人、ジャーナリスト・伊澤理江氏が追い続ける海難事故の真相
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