当時、名古屋にはまだゴダールを上映する映画館がなくて、でも、本などを通してゴダールに関する前知識が頭の中にたくさんあったので、実際に作品を初めて見た時に再確認するような感覚でした。 ゴダールとは縁が深く、上京した後に勤めたシネ・ヴィヴァン六本木というミニシアターのこけら落とし上映はゴダールの「パッション」(日本公開1983年)でした。その次に上映されたゴダール作品は「カルメンという名の女」(日本公開1984年)。私が偏愛して繰り返し論じてきた作品です。 ゴダールは80年代に、かなり予算のかかる映画を撮っていました。それがちょうど自分が東京に出てきたタイミングと重なることもあり、ゴダールといえば
消えゆく映画、前衛的かつ大衆にも刺さる作品はなぜ撮られなくなったのか
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