米国のウクライナ支援に微妙な影が広がってきた。ウクライナのロシアに対する反撃に大規模な支援を長期的に続けると米国にとっての最大脅威である中国への適切な対処ができなくなる、という意見が連邦議会の一部で生まれてきたのだ。 その背景には、ウクライナ長期支援への米国の一般世論の支持が後退していることや、米国以外の西欧諸国のウクライナ支援が不十分だとする不満の高まりも指摘される。この米国での「ウクライナ疲れ」の広がりは、今後の世界情勢全体をも大きく左右しかねない。 現在、米国議会でバイデン政権のウクライナへの長期にわたる支援に対して最も明確な反対論を述べているのは上院のジョシュ・ホーリー議員(共和党・ミ