2020年7月の豪雨で、熊本県では球磨川流域だけで50人が亡くなった。特に人吉市の被害は大きく報道され、記憶に残る人も多いだろう。今なお、復旧作業は続く。 その裏で、2008年に白紙撤回されたはずの川辺川ダム計画が復活していた。復活劇の裏にはあるカラクリがあった。川辺川ダムは、県知事や国土交通大臣が「白紙撤回」や「中止」を表明した後も、法手続は行われず、10年以上計画は温存されていたのだ。 そのカラクリを紐解きたい。 海の豊かさは、山から流れでる川で支えられている。 そのことを教えてくれたのは、高度経済成長期、球磨川にダムが次々と建設された後の変化を見てきた人々だった。「小学校のときには潮干狩
消えた川辺川ダム計画がなぜか復活、豪雨災害はダムがあれば本当に防げたのか
【川から考える日本】気候変動対策に必要なのは「まず山林の手入れ」
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