気球が日米中をざわつかせている。事の発端は2月4日のことだった。 米空軍戦闘機F-22が「中国の偵察気球」(高度約1万8000メートル~2万メートルを飛行/全長約60メートル)をサウスカロライナ州沿岸で撃墜した。 続く9日にはアラスカ北部沿岸で、11日にはカナダ上空で、F-22は「高高度物体」を撃墜。さらに12日には、F-16が「空中物体」をヒューロン湖上空で撃墜している。 米紙ワシントンポスト(電子版)は14日、最初の気球は中国南部・海南島から打ち上げられた直後から、米軍と米情報機関によって約1週間にわたり追跡し続けられていたと報じた。太平洋を飛行する気球を追跡する過程で、気球から発信される