2023年最初の本コラム「春にも終わる米FRBの利上げ、その後の為替市場で何が起きるか」において、筆者は2023年のドル/円相場に関し、基本シナリオと上下双方向のリスクを提示した。 その中で、「2023年のドル/円相場の見通しに関しては既に多様な意見が飛び交っているが、基本的に重要な前提は共有されている」とし、その前提の筆頭が「FRBの利上げは春で終わること」だと述べた。 その上で、仮にそうした前提が崩れて「春以降もFRBが利上げを持続する場合、そもそも1~3月期の押し目(円高・ドル安)は期待できまい」としている。 23年を支配する円高予想の多くが年内の早期利下げ観測に賭けている節があったが、