2022年2月24日にロシアがウクライナに侵攻してから1年が経過した。当初、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、短期間のうちに戦争を終わらわせるつもりだったと言われている。 しかし実際は、ウクライナの善戦もあり、戦争は長期化している。同時に、戦争がいつ終わりになるかも、なかなか見定めることができない状況である。 このウクライナとの戦争の予期せぬ長期化を受けて、ロシアの経済は徐々に戦時経済の性格を強めている。それを映し出すのが、財政統計である。 ロシアの2022年通年のロシアの連邦財政収支は▲3.3兆ルーブル(約▲5.9兆円)と、コロナショックに見舞われた2020年(▲4.1兆ルーブル)に次