岸田政権が発足してまもなく一年半になろうとしています。 昨年後半には閣僚の辞任ドミノがあって政権の危機が脳裏をかすめた時期もあり、つい先日も荒井勝喜首相秘書官の更迭を余儀なくされましたが、岸田文雄総理自身の、まるで上司に忠実なサラリーマンのごとく目の前のことを淡々とこなす仕事ぶりによって、その危機を乗り越えたようです。日本人はもしかしたら、「これをやりたいんだ」という強い意欲を漲らせるリーダーより、着々と無難に目の前の課題を捌いていく岸田総理のようなタイプのほうが好きなのかもしれません。 職務に忠実なサラリーマンとして見れば、最近の岸田総理の仕事ぶりはなかなかのものです。114兆円という今まで