近年の大河ドラマで、描かれ方が大きく変わってきた武将が今川義元・氏真の親子でしょう。今年の『どうする家康』でも野村萬斎が義元を、溝端淳平が氏真を、それぞれ好演しています。少し前までの歴史ドラマや映画では、義元はふんぞり返った公家かぶれの人物に、氏真は蹴鞠しか能がないお坊ちゃんとして、描かれるのが通例でした。 なぜ、このように描かれ方が変わってきたのでしょう? 結論から申しあげると、別に最新の研究成果に基づいてイメージが修正されたわけではありません。ようやく本来の姿に落ち着いた、と言った方が正しいのです。順を追って、説明しましょう。 もともと今川氏は足利氏の支族で、室町時代には代々、駿河の守護に
ようやく本来の姿になった今川義元・氏真、なぜ「ひ弱」に描かれていたのか?
変わる今川義元・氏真のイメージ(前編)
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