昨年(2022年)秋に中国で発生した中学生(日本の高校生に相当)の失踪事件が3カ月後の今、中国社会を騒然とさせている。遺体が1月28日に発見されたからだ。 だが、遺体が発見された状況には不可解な点が多い。背後には中国特有の臓器移植の闇があるのではないか、と多くの人たちが疑っている。 失踪していた中学生は、江西省上饒市の私立進学校、鉛山致遠中学(日本の高校に相当)に入学したばかりの胡鑫宇(こきんう、15歳)。彼は2022年にこの進学校を受験して合格、同年9月から毎学期1500元の奨学金を受け取ることが決まっていた。成績は県の上位グループに属し、もし受験の成績がもう1点高ければ奨学金は2000元に