1月30日に公表された国際通貨基金(IMF)の世界経済見通し(WEO)が話題になっている。2023年の世界経済の実質GDP(国内総生産)成長率見通しが前向きな内容だったことが要因だ。 実際、WEOは「ポジティブサプライズと多くの地域における予想以上の回復力」を踏まえ、+2.7%から+2.9%へ+0.2%ポイント引き上げられた。これにより、2022年2月のウクライナ危機勃発後から続いたWEOの下方修正は3回(22年4月・7月・10月)で止まり、1年ぶりの上方修正になった。 世界経済全体を見ると、成長率が+0.8%ポイントも引き上げられて+5.2%になった中国の寄与度が大きいと言えるが、先進国に限
リセッションの瀬戸際にあった欧州に吹いた暖冬という名の「神風」
九死に一生を得たユーロ圏経済と通貨ユーロは23年の台風の目になるか
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