◎前回の記事から読む https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73761 中国で文化大革命が終わると日本は対中ODA(政府開発援助)を始め、中国が改革・開放路線に転じると投資・貿易を積極的に拡大してきた。これは中国の経済成長におおいに寄与した。 米国も中国の経済成長を歓迎していた。経済相互依存が高まることは、戦争の抑止になると考えられた。また豊かになれば、中国も自由・民主といった普遍的価値をいずれ共有するようになる、という期待があった。 いま中国は日本の第1の貿易相手国になったが、これは、もともとは善意に始まったものであった。そして多くの企業が、苦労して市場