NHK大河ドラマ『どうする家康』が序盤から話題を呼んでいる。第3回目では、いよいよ徳川家康が「桶狭間の戦い」で敗れた今川氏から離れて織田信長につくが、そこには当然、家康の苦悩があった。第3回放送分の見どころポイントや素朴な疑問について、『なにかと人間くさい徳川将軍』の著者で、偉人研究家の真山知幸氏が解説する。(JBpress編集部) 私が大河ドラマでいつも着目しているのは、主人公が幼少期に親とどんな関係を築いていたのかということ。親子関係の有り様が、主人公の人生における分岐点において、大きな影響を及ぼすことが少なくないからだ。 例えば、主演の吉沢亮が実業家の渋沢栄一を演じた『青天を衝け』では、