サウナ→水風呂→外気浴。これを3セットほど繰り返すと訪れるといわれるのが“ととのう”いう状態。「ととのう」「ととのった」「ととのい」は、サウナーならずとも一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。「僕、座禅をやるんですが、その時の状態とすごく似ているんです。初めは頭の中に念がたくさんわいてきますが、時間が経つにつれてそんな自分を客観視するフェーズに入り、その先に“無”の状態がくる。その3段階の精神の状態を、座禅では時間をかけて辿りますが、サウナ→水風呂→外気浴のセットによって短時間で行けるわけですよね。サウナは、精神の安定を手軽に得られる“装置”みたいな役割もあるんじゃないかなと」 本書では