ロシアの対ウクライナ「特殊軍事作戦」が始まってから2月で1年が経つ。 日本の大手各紙がこの年頭の社説で挙ってロシア・ウクライナ紛争を取り上げると、米ユーラシア・グループも早々と恒例の「今年の10大リスク」予想を発表し、その一番手に世界の安全保障への脅威となる「ならず者のロシア(Rogue Russia)」を据えた(1)。 どうやら2023年も昨年と同じく、ロシアの対外紛争が国際社会の最重要問題であり続けるようだ。 いつ、どのような結果でこの紛争に終止符が打たれるのか、その見通しは相変わらず立っていない――と毎度同じ台詞を繰り返すことになる。 結果がどう出るのかは戦況次第、という構図が変わってい