東京の島しょ地域11島を象徴する1島、大島で今、ユニークなプロジェクトが起こっている。その核となるのが、個性的な島民を訪問したり、島の当事者たちと共に未来を考えるワークショップを行う少人数向けツアー。注目すべきは、それが“消費型観光”と対極をなす、「サスティナブルな島おこし」となり得る点だ。果たしてツアーはどう島おこしにつながるのか。そして、なぜ持続的なのか。プロジェクトを運営する伊藤奨さんと神田遼さんに、その真意を聞いた。 伊豆諸島の中で都心から一番近く、もっとも面積の広い「大島」。コロナ禍以前は年間約20万人に上るほどの来島者があった。そんな大島が抱える課題の一つが “消費型観光”の多さだ