プラザ合意以降では「史上最大の円安の年」となった2022年だが、2023年のドル/円相場も大きな変動で幕を開けている。 昨年12月30日、日本経済新聞は1月公表の「展望レポート」において、日銀が消費者物価指数(生鮮食品を除くコアベース)の前年比上昇率を前回(10月時点)から上方修正する検討に入ったと報じた。この一報を受けて、ドル/円相場は昨夏以来となる130円割れまで急落している。 だが、引き続き燻るFRBのタカ派姿勢もあって、130円割れは定着していない。 23年のドル/円相場の見通しに関しては既に多様な意見が飛び交っているが、基本的に重要な3つの前提(図表①)は共有されている。【図表①】
春にも終わる米FRBの利上げ、その後の為替市場で何が起きるか?
「2023年は円高の年」という市場のコンセンサスに死角はないか
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