子どもの教育費はブラックホールだ。どんな倹約家でも、子どもの教育費だけは別会計という家庭は多い。金もないのに、なぜか「子どもの将来のため」という名目で、どんどん金を払ってしまう。「美容院に行くのは1年に1度」の緊縮財政を敷く筆者も、子どもの習い事や塾代、書籍代には恐ろしいくらい課金を続けている。 まるで、「先のことはわからないけれど、いつか大きな飛躍とともに回収できるだろう」という、日本国債のごとき希望的観測で乱発してしまうのが、子どもの教育費である。「ウチは高校生の子どもが二人いて、教育費だけで年間300万円くらいかかるんスよ。二番目の子がスポーツ強豪校に推薦で合格して学校の寮に入りまして。