12月14日は赤穂浪士四十七士が吉良上野介の屋敷に討ち入った日だ。 といったところで、いわゆるZ世代のほとんどは『忠臣蔵』という言葉すら知らないようだ。今年の正月にたまたま観ていたテレビ番組で、渋谷を歩く10代の若者にアンケートを取ったところ、『忠臣蔵』を知っていたのはわずか1%だったと知って驚かされた。因みに、次に認知度の薄かったものが「カール・ルイス」の5%、次いで7%の「PHS」だった。もっとも、調査がどれほど信用に値するものかも定かではないが、それでも個人の感覚として、それはそれで理解できる。『忠臣蔵』として語られるこの史実は、元禄14年3月14日(1701年4月21日)に江戸城内の松