(古森 義久:日本戦略研究フォーラム顧問、産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授) アメリカ議会の中国研究の主要機関が中国の新たな世界戦略の基本的な特徴について発表した。その骨子は次の通りだった。「中華人民共和国は、習近平国家主席の異例の3期目への留任で一党独裁態勢をさらに強化した。同時に習近平帝国とも呼べる今の中国は、ウクライナ侵略を続けるロシアへの支援を巧みな方法で保ちながら、アメリカへの敵対を多様な手段で国際的に拡大している」 習近平独裁の強まる今の中国ではコロナ対策への国民の反発が各地で異例の過激な抗議運動へと爆発した。共産党政権は武力をもってでも強引に抑え切るだろうが、これ