2000年から2006年まで松下電器産業(現パナソニックホールディングス)の社長を務めた中村邦夫氏が11月28日に83歳で亡くなった。 中村氏と言えば「破壊と創造」を掲げ、1990年代に低迷していた松下電器をV字回復させたことで知られている。中でも「破壊」に関しては、パナソニック104年の歴史の中でも特筆されるほど大きな出来事だった。 破壊の中で、多くの人が思い浮かべるのが「幸之助神話の破壊」だろう。「人を大切にする経営」や、「事業部制」など、幸之助が生み出し、その後、多くの企業が模倣した経営システムは数多い。しかしどのような経営システムでも、時代や環境の変化により変えざるを得なくなる。 とこ