新型コロナウイルス感染症の流行に際してロックダウン(都市封鎖)という対応策を生み出したのは中国だった。 パンデミックが始まると、習近平国家主席率いる政権は感染が武漢からほかの都市に広がるのを防ぐため、数千万人の住民を同市内に数週間閉じ込めた。 あれからほぼ3年が経った今、ロックダウンは中国の失敗の原因になっている。 感染者数増加と抗議行動の組み合わせは、習氏が今後、大規模なロックダウンと感染者の大量発生との間隙を縫うように進まなければならないことを意味する。 結局は、その両方に絡めとられる可能性もある。 今後数カ月の間に習政権は2012年の発足以降で最大の脅威に直面し、中国共産党の権威も198