パネルディスカッションで口火を切ったのは、山形大学学術研究院産学連携教授の岩本隆氏。「日本のスポーツ競技は地域密着が主流。地域イノベーションとタイアップしながら、アスリートのセカンドキャリア支援の裾野を広げられないか」と問題提起した。 岩本氏は続いてアスリートの「非認知能力」の高さを示唆。非認知能力とは、学力テストの結果などでは測れない数値化しにくい能力のこと。経営コンサルティング会社、リンクアンドモチベーションのフレームを参考にすると、対人力、ポータブルスキル(どんな環境でも活かすことができるスキル)、課題に対する姿勢、などがそれに当たる。一方、認知能力は学力、テクニカルスキル、特定の分野の