木の葉舞い散る11月最後の日曜日のお昼ごろ。東京・池袋にある立教大学に、緊張した面持ちの中高年男性が次々と吸い込まれていく光景があった。 この日、国家資格「マンション管理士」の試験が全国各地の会場で実施されていた。立教大学は都内の試験会場の一つ。今年の全国の受験者数はおよそ1万4000人。受験者の9割は男性で、およそ7割が40代以上だ。 2年前にマンション管理士の資格を取得したTさん(51)は、かつての試験会場の様子を苦笑しながら振り返る。 マンション管理士は、マンションで起こる困りごとを専門知識で解決する「士業」にあたる。「独立して食っていける」「年を取ってもムリなく働ける」という触れ込みで
ジョブ型雇用に敗北したおじさんが第二の人生で狙う国家資格の理想と現実
【令和版おじさんの副業】マンション管理士
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