ロシア軍のヘルソン市撤退によって、沿ドニエストルが駐留ロシア部隊とともにウクライナに侵攻する機会はほぼなくなった。 目下の軍事情勢に最も安堵しているのは沿ドニエストル当局かもしれない。 ウラジーミル・プーチンに強制されて参戦していれば強力なウクライナ軍の反撃を食らい政権が崩壊する可能性すらあっただろう。 開戦直後から堅持してきた中立政策が功を奏したといえよう。しかしながら危機が去ったわけではない。 冬季に入りロシアは親欧米的なモルドバへの天然ガス輸出を削減しているが、その影響で沿ドニエストル向けガス供給量も大きく減少、経済危機を超えた「人道危機」が域内で進行している。 沿ドニエストルに供給され
ロシアのエネルギーインフラ攻撃、親ロシア国の産業も破壊
駐留ロシア部隊のいる沿ドニエストルに破綻の危機
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