「政治の最大の使命を推し進めていく上で、大事な一歩を踏み出すことができた一週間でした」 11月19日、岸田文雄首相は、カンボジアの首都プノンペンで開かれたASEAN関連首脳会議、インドネシアのバリ島で行われたG20サミット、タイの首都バンコクで行われたAPEC首脳会議という「外交3連発」を終えた記者会見で、このように成果を強調したのだった。 実際、岸田首相は、この3つのイベントの合間に、カンボジア、ベトナム、アメリカ、韓国、インドネシア、EU、ルワンダ、ドイツ、タイ、チリ、中国と、11カ国もの首脳との首脳会談をこなした。 だが先週の「アジア外交ウィーク」の「主役」は、岸田首相ではなく、中国の習近