この令和の時代に、鎌倉幕府3代将軍の源実朝がこれほど話題になるとは、誰が予想しただろうか。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で俳優の柿澤勇人さんが好演。実権を握る北条義時に対して、実朝は時に立ち向かう姿勢を見せるも、押さえつけられてしまう。その孤独な姿が視聴者の胸を打つようだ。 実朝は和田合戦後、義時にたしなめられるほど朝廷に近づいていく。だが、そこには後鳥羽上皇の企みがあったとも言われている。和田合戦後に繰り広げられた義時と実朝の攻防戦や、後鳥羽上皇が仕掛けたとされる「官打ち」について解説する。 鎌倉幕府を揺るがす最大の内乱「和田合戦」は、実権を握る北条義時の率いる鎌倉軍が、和田一族を鎮圧し