米アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏は1997年に初めて書いた「株主への手紙」のなかで、今はまだ会社の創業「初日」だと記している。 のちに付け加えた説明によれば、「2日目」は停滞を意味し、やがて取るに足らない存在になるという。 油断や慢心を避けよというベゾス氏の熱い呼びかけは、今こそふさわしいように思える。 シリコンバレーの5大ハイテク企業――アルファベット、アマゾン、アップル、メタ(旧フェイスブック)、マイクロソフト――は長きにわたって米国の株式市場と経済の基盤をなし、確かな成長と収益性を奇跡的に両立させてきた。 だが、苦難の第3四半期を終えた今、5社の市場時価総額の合計は年初に