先日、県外出張をした。大学主催の講演会にパネリストとして招かれたので参加してきたのだが、基調講演をした駐日外交官や司会者も含めて、登壇した6人中5人が女性だった。 終了後いろんな人から、ステージ上のジェンダーバランスについて驚きや賞賛の声が上がった。「こんなに女性がたくさん登壇するイベントはめずらしい!」「時代は変わった!」などなど。受け止める側の私は、この反応を喜ぶべきなのか、あるいは嘆くべきなのか、よくわからない微妙な感情にさいなまれた。 私がモヤる理由は至ってシンプル。元来、この国の人口は、女性の方が多いはずだからだ。総務省統計局によると、昨年10月1日現在の日本の人口1億2550万人を