香港株(ハンセン指数)と日経平均株価は2001年から2006年半ばまで似たような水準、似たような値動きで推移してきました。 しかしそれ以降、香港株は日経平均とは異なる勢いで伸びました。2006年半ばからリーマン・ショック前年(2007年)までの日経平均を突き放し、リーマン後の回復局面でも大きな差をつけたのです(図1)。 香港株躍進の背景にあったのは、中国の世界貿易機構(WTO)加盟です。 中国は2001年末にWTOに加盟したことをきっかけに貿易額を急伸させました。中国について「世界の工場」と言われるようになり、飛躍的な発展を遂げたのです。 香港はその恩恵をフルに享受しました。片や香港ドル、片や