インドのチェンナイからベンガルールに向かう、耳をつんざくほどうるさい埃っぽい道沿いに、看板も掲げられていない巨大な建物が3棟建っている。 内部には道路の騒音は届かず、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が持ち込んだハイテク生産設備がずらりと並ぶ。 車で少し走ったところには、同じく台湾のハイテク企業、和碩聯合科技(ペガトロン)が巨大な自社工場を新設した。 フィンランドの電子機器メーカー、サルコンプもさほど離れていないところに工場を建てた。 さらに西に行くと、インドの大手財閥タタ・グループが運営する面積500エーカーのキャンパスがある。 厳重に警備されているこれらの施設の共通点は、同じ企業を顧客にしてい
米アップルと中国の蜜月の終わり
コロナ禍や地政学で高まるリスク、静かに脱中国へ転換
2022.11.2(水)
The Economist
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