米国の中間選挙まで2週間を切った。有権者が11月8日に投票所に向かう時、その頭の中にあるのは何より物価の急騰だろう。 足元のインフレは年率で8%をわずかに超えている。これはほぼ40年ぶりの高水準で、多くの有権者にとっては生まれてこの方経験したことがない激しい物価高騰だ。 米国のインフレは数十年にわたって落ち着いており、ほとんどの米国民はこれを無視することができた。 しかし今では、週に1度の買い物の代金が有権者の日常生活に大きな影響を及ぼし、ひいては怒りをかき立てるようになっている。 インフレを最初に上昇基調に乗せたのは、ジョー・バイデン米大統領が2021年初めに講じた巨額の景気刺激策だった。