「お母さん、読むか分からないけどこの本注文して。課題になるみたいだから」 息子に頼まれたのは『ハルビン』という歴史小説だった。タイトルを見ただけで何が書いてある本なのか、大体予想がつく。「ブルータスお前もか……」と心の中で笑いながら検索してみる。案の定、伊藤博文をハルビン駅で暗殺した安重根について書かれた本だった。 なぜブルータスなのかというと、ここ何年か韓国では安重根がブームなのか、たびたび話題になっているのを見かけるからだ。 2009年に没後100年記念式が行われたと思えば、「2019年は没後110年!!」だと、3年後の今も筆者の住む街にはポスターが貼られている。おそらく没後120周年も楽し
韓国の英雄、安重根に見る使えない正義と非現実的な理想を振りかざす人々
日中韓が同じイデオロギーを共有することは不可能、その前提で和解点の模索を
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