1991年、ソ連崩壊とともに、ウクライナは独立しています。独立直後、ウクライナ東部のロシア系住民はウクライナからの分離独立を目指し、武装勢力を結成し、西部ウクライナ人との対立が表面化しました。 ロシア系住民の多い東部はドネツク州を中心に、資源採掘地や重化学工場が集中しています。東部の分離を認めると、西部はそれらを全て、失ってしまいます。それでも、今日のような泥沼の戦争になるならば、独立時に最初から、東部をウクライナと切り離して、ロシア側の領土としていた方が、ウクライナにとって良かったのではないかと考えることもできるかもしれません。 実は、ウクライナ人にとって、現在の国境線は資源や工場の集積地と