中国の第20回共産党大会で今後5年間の続投が確定した習近平主席は、期間中の報告で「台湾の武力統一」を排除していないと強調してきた。「中華民族の偉大な復興」を中国人民に示すためには香港同様に台湾を吸収合併する必要があるからだ。 その基底を確固たるものにするには、「一帯一路」による経済の発展と世界に聳え立つ近代化した軍事力の構築が不可欠の要因であった。 ところが、ゼロコロナ政策に加えてロシアによるウクライナ侵攻の影響から経済成長が停頓し、大会期間中に予定していた7~9月期の国内総生産(GDP)の発表を延期した。 マスコミは習氏への過剰な忖度から低成長を示す数値の公表を避けた可能性を指摘している。