国立感染症研究所が発表した「超過死亡数」の統計が、大きな反響を呼んでいる。今年(2022年)1月から6月までの合計で、最大4万6000人と史上最多のペースだ。これは新型コロナが原因だと思う人が多いだろうが、同じ時期のコロナ死者数は約1万2000人である。 その原因は何か。感染研は「医療の逼迫だ」と説明しているが、それだけでコロナ以外の3万人以上の死因を説明するのは困難である。超過死亡のピークはコロナワクチンの追加接種のピークと重なり、もっとも増えた死因は「老衰」なのだ。 超過死亡数という言葉は、厚生労働省の発表にもマスコミの報道にもほとんど出てこないが、世界保健機関(WHO)が感染症の流行状況