本書でも述べているのですが、メタバースはずっとゲームなどを筆頭とした“遊び”の分野がけん引していました。そこに、ソーシャルネットワークなどの“生活”、そしてデジタル関連の“仕事”、この3要素が重なることで、ある程度の生活空間が成り立つのです。 1970年代から80年代にかけて、MUD(マルチユーザーダンジョン)と呼ばれるテキストチャットベースのオンラインゲームが人気になりました。これが発展して、テキストの部屋の中にモノを置いたり整えたりできるなど、ユーザーがデータを追加できるようになりました。 そうすると、単なるゲームだったものにコミュニティ性が生まれてきます。これを3Dのグラフィカルな形で具