これ以上ない“村神様”の「劇的アーチ」だった。東京ヤクルトスワローズの村上宗隆内野手が10月3日に本拠地・神宮球場で行われたレギュラーシーズン最終戦の横浜DeNAベイスターズ戦で日本選手シーズン最多となる56号本塁打を放った。 9月13日の巨人戦(神宮)で2本塁打を放って1964年に王貞治氏(巨人)がマークした日本選手記録の55本に並んでから15試合61打席ぶりの一発。図らずも今季最後のバッターボックスとなった7回先頭の第4打席で、相手の5番手・入江大生投手の投じた初球151キロの内角高め直球をバットの芯でとらえ、本拠地で大勢の燕党が陣取った右翼席中段へ叩き込んだ。 打った瞬間、本塁打を確信し