ウクライナ東部ハルキウ州のイジュームで見つかった集団墓地から、子ども5人を含む447人の遺体が掘り出された。ハルキウ州政府によるとほとんどが民間人で、30体には首や手が縛られているなど拷問の痕があり、男性器を切断された遺体も数体あったという。市内の警察署の地下室には、ガスマスクや縄、木の棒が雑然と置かれた「拷問部屋」も見つかった。ロシア軍が占領していた約5カ月の間に、戦略的要衝の地で何が起きていたのか。 イジュームの町の入り口に位置する松林の奥は、腐った肉と湿った土が混ざり合う凄まじい死臭に満ちていた。 目の前に、掘り出されたばかりの遺体がうつ伏せに横たわっている。衣服と皮膚、地面の区別がつか