野口氏らが働く東京都農林総合研究センターでは、都内の農家のための農業試験をしている。対象とする作物はトマト、キャベツ、ダイコン、ホウレンソウなど、東京の食卓でお馴染みのものだ。 種苗メーカーは毎年次々に新しい種を開発し販売する。それを東京で実際に育ててみて、きちんと育つかどうか、種をまくタイミングはいつにしたらよいか、といったことを調べ、都内の農業関係者に情報提供するのが仕事だ。 種は交雑した一代雑種(F1種)がほとんどだ。食べておいしく、病害虫や高低温に強く、高値で売れて、育てやすいよう、品種は年々改良されている。また、農家が病害虫や暑さ寒さなどで困っていれば、その相談を受けて、対策の仕方を
真夏にホウレンソウ、秋にトマトができるようにした立役者たち
気候に適応しつつ挑戦する農家、支援する農業試験場は今日も忙しい
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