「マイナンバーとマイナンバーカードは違います!」 このように政府が躍起になって説明していることが、我が国のデジタル化の遅れを象徴している。デジタル庁が創設されて1年、デジタル庁は我が国のデジタル化の司令塔としての役割を果たし、諸外国並みのデジタル政府およびデジタル社会を実現することが期待されている。 この1年間の成果として、ホームページのデザインを一新、重点計画の策定や新型コロナワクチン接種証明書アプリの提供などが報告された。しかし、重点計画には素晴らしい文言が並んでいるあるものの、コードの統一化・データの標準化というシステム設計上の大原則については何も触れていない。これらは国全体の最適化を図り