世論調査が劇的に間違っていない限り、9月25日のイタリア総選挙で、戦後の同国史上最も右寄りの政権が誕生することになる。 3党連合が全体の60%を超える議席を獲得する見通しで、その一角の極右政党「イタリアの同胞(FDI)」が連立の軸となり、党首のジョルジャ・メローニ氏が首相になると見込まれている。 この見通しにリベラル派は恐れおののいている。 FDIはネオ・ファシズムにルーツを持つ。メローニ氏は演説で不法移民や「WOKE(左翼正義)イデオロギー」を執拗に攻撃している。 今年は米国の保守派に向かって「私たち全体のアイデンティティーが攻撃にさらされている」と呼びかけ、民族の「入れ替え」に欧州連合(E