過去最強クラスの台風14号が日本列島を襲ったばかりだが、最近、世界でも気候変動による被害をニュースで目にする機会が増えている。極端な気象として、「台風や豪雨により土砂災害が各地で発生している」「南極やグリーンランドの氷が解けて、海面水位が上昇している」「ヨーロッパでは、干ばつにより水不足になったり、食糧生産が滞ったりしている」などだ。 そんななか、世界保健機関(WHO)は6月に、気候変動問題は人々の心の問題(メンタルヘルス)にも影響を及ぼす、との見解を「政策要綱」*1として公表している。 気候変動によるメンタルヘルスへの影響は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第2作業部会が2月に公表