「脱炭素」技術のイノベーションを促し、「経済成長と環境対策を両立させる」ための原資として、政府は国債として「GX経済移行債」(通称、環境債。GXとはグリーントランスフォーメーションの意)を20兆円発行し、将来は環境税や排出量取引などの「カーボンプライシング」で償還するとしている。 この背景となる思想が典型的にまとめてある記事があったので紹介しよう。 どうもこの論者は、「環境債発行→イノベーション→経済成長と環境対策の両立」という政府の図式を本気で信じているらしい。 だがそんなに上手くいくのだろうか? 実際に起きることは何か? まず、環境債を発行して推進するとされる技術は、その大半が高すぎて使い物