「ドイツは我々の問題だ(Germany Is Our Problem)」と題した1945年の著作で、ヘンリー・モーゲンソー米財務長官(当時)は戦後ドイツから工業をはぎ取り、農業国に変えてはどうかと提案した。 この急進的な提案は連合国によるヒトラー降伏後のドイツ占領計画に多少の影響を及ぼしたものの、実行されることはなかった。 それから80年近い歳月が流れた今、両親がドイツ生まれだったモーゲンソーの構想の一部がウラジーミル・プーチン氏によって実現されることになるかもしれない。 ドイツの強大な産業基盤が頼りにしている天然ガスを兵器化することで、ロシア大統領は世界第4位の経済大国、世界第3位の工業製品輸