戦国時代や動乱、中世から近世への移行が推進された安土桃山時代。 庶民を覆っていた憂き世観は厭世的な世相があった。 だが、江戸時代に入ると平和と安定により、ようやく庶民の生活にも曙光が差し始めた。 どうせままならぬ「憂き世」なら面白おかしく暮らそうとの刹那的、頽廃的、享楽的な思想が蔓延し「憂き世」が「浮世」へと変換されるようになった。「浮世」という言葉には「現代風」という意味があり、浮世絵とは、江戸時代の人物や風景を描いたもの。名所が各地に点在する東海道をテーマとしたものも多い。 江戸時代慶長6年(1601)、徳川家康は「五街道整備」により、5つの街道と「宿(しゅく)」を制定。 徳川幕府は江戸・