北朝鮮には、「米国は嫌いでも、ドルは好き」という言葉がある。いくら反米を叫んでも、米ドルは好きにならざるを得ないという意味だ。今の北朝鮮では、100万ドル以上を稼いだ人には最高の名誉の一つである「努力英雄」の称号を叙勲する。それほどまでに、米ドルに対する執着や関心が高まっているのだ。 北朝鮮社会に広がっているドル愛について、象徴的な事件があるのでお伝えしよう。 プエブロ号は、軽貨物船を改造して作られた米海軍所属の情報収集補助艦である。重量106t、長さ54m、幅10m、時速12.2ノットに、口径50mm機関砲2門を取り揃えた艦船である。 このプエブロ号は1968年1月23日、1時45分、東経1
北朝鮮が拿捕した米海軍の情報収集艦プエブロ号と消えた32万ドルの行方
映画の小道具として活用されたドル紙幣も、ドル化の中でいつの間にか雲散霧消
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