米国政治は民主党対共和党の対立が先鋭化している。 ジョー・バイデン政権はその発足時に党派分裂の修復による米国の統合を最重要目標に掲げたが、政権発足後1年8か月を過ぎても何ら成果を示すことができないままである。 そうした深刻な党派対立が続いているにもかかわらず、対中強硬姿勢の支持については党派を超えて一致している。 8月初旬のナンシー・ペロシ下院議長の台湾訪問に際して、バイデン大統領はこれを止めようとしたが、結局ペロシ下院議長に押し切られた。 その後、超党派の議員団が台湾訪問を繰り返している。 これは米国が1972年以来、対中外交の前提としてきた「一つの中国」を尊重する姿勢の変更を意味すると受け